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技術コラムColumn

2024/06/15

熱間鍛造品への錆対策について

熱間鍛造品の錆対策することで、耐久性が向上したり、メンテナンス工数削減に繋がったりと様々な効果があります。こちらのコラムでは、熱間鍛造品の錆対策について解説します。

 

熱間鍛造とは?

熱間鍛造は、金属を加熱し柔らかくした後、機械的に圧力をかけて形状を変える工法です。高温で行われる鍛造プロセスで金属材料は加熱され、専用の鍛造ダイスを使用して形状を制御しながら高圧で鍛造されます。 再結晶温度よりも熱い状態でたたき、素材のなかにたまっている気体を取り除くことで、再結晶時に結晶が緻密となり強度を高めることができます。 大量生産や高精度な部品の製造に使用されます。

 

熱間鍛造でよく発生する品質不良について

熱間鍛造のプロセス中では、非常に高温で行われるため、金属が冷える際に多くの品質不良が生じる可能性があります。特に気を付けるべき品質不良要因の1つは、錆です。錆は金属表面に酸化物が形成されることで発生し、これが製品の強度や外観に悪影響を及ぼします。錆の発生は、鍛造後の保管環境、湿度管理など、さまざまな要因によって左右されます。品質を確保するためには、これらの要因に注意を払い、適切な対策を講じることが必要です。

 

熱間鍛造品に錆が発生する要因

熱間鍛造品に錆が発生する主な要因としては、まず、汗1つでも大きな影響を与えるため、作業者の管理が重要です。しかし、錆が出ない梱包材はコストが高く、全製品に使用するのは難しいです。雨が降るとカバーをかけるものの、晴れると蒸し暑くなり、錆が発生するリスクが高まります。特に長期休みの期間中は管理が難しく、錆が発生しやすくなります。

KAKUTAテックフォージングの美里工場では製品倉庫の湿度管理を徹底しており、注意して管理をしています。

 

熱間鍛造品への錆対策の方法

熱間鍛造品への錆対策として、まずは適切な湿度管理を行うことが重要です。製品倉庫の湿度を定期的にチェックし、必要に応じて除湿器やエアコンを活用します。また、防錆対策として、通常は水溶性の防錆油を使用しています。(出荷検査後1〜2週間以内)。そして長期休みの際は油性の防錆油を塗布し、より長期的な保護を確保します。

 

KAKUTAテックフォージングだからこそ可能な熱間鍛造

当サイトを運営するKAKUTAテックフォージング株式会社は、クランクシャフト、レール、ハブなどの軸物・シャフトを中心に、国内外の自動車・二輪車・農機・建機メーカーから技術パートナー企業として選ばれ続けてきた、常に時代の最先端の熱間鍛造技術を開発する熱間鍛造部品メーカーです。

当社が熱間鍛造メーカーとしてお客様から選ばれる理由は、下記の通りです。

 

トン数に応じた幅広い熱間鍛造への対応力

当社ではお客様のご要望に応じて様々な熱間鍛造プレスに対応することができるように、トン数に応じた幅広い熱間鍛造プレス機を保有しております。最小で500kw加熱炉の1600トンプレス機から、最大で4200kw加熱装置の5,000トンプレス機まで、製品重量としては1kg~25kgまで、様々なサイズ・形状の熱間鍛造プレスに対応しております。

特に5000トンの大型プレス機だからこそ可能になるのが、一体化クランクシャフトです。そのため熱間鍛造における部品の一体化は、比較的大型の熱間鍛造プレス機が必要と言えます。

>>月産1,500tの熱間鍛造の生産力

 

5000トン熱間鍛造プレスの一貫生産ライン

当社では、5000トンの大型熱間鍛造プレスを含む一貫自動生産ラインを保有しており、

通常は6日かかる工程をおよそ60分で完成させる圧倒的な納期対応力で、多くのお客様に

向けて熱間鍛造品の生産を行っています。特に量産が必要な熱間鍛造プレス品については、

熱間鍛造プレスの設備力や技術力が結集した自慢の量産ラインで生産いたします。

>>5000トン熱間鍛造プレスの一貫生産ライン

 

熱間鍛造シミュレーションを用いた3Dモデルによる金型設計

当社では3次元CADソフトにCATIAを使用しております。国内トップクラスの自動車メーカーが使用する3次元CADと同様のソフトを使用することで、メーカー設計開発エンジニアの方々と共通言語で会話をすることができ、熱間鍛造プレスのパートナー企業として共同設計・開発を行うことができます。

また当社では、熱間鍛造シミュレーションを用いた3Dモデル設計を行っております。このシミュレーション結果を用いて熱間鍛造プレス金型の設計を行っているため、金型設計段階から歪みや軸精度を予測し、コントロールすることができるため、高精度な熱間鍛造プレス品の製作をすることができます。

>>金型設計・鍛造シミュレーションによる精度・生産性へのこだわり

 

 

熱間鍛造品の事例紹介

V型2気筒エンジン 2Rクランクシャフト(1000cc)

こちらの製品は、製作するには比較的容易な形状である一方で、ウェイトが厚く、上手く分散できないと径を太くしなければいけない形状でした。形状のバランスが悪く、鍛造時に多くのバリが出て歩留まりが悪いことも改善点として挙げられていました。

そのため、当社にてシミュレーションを行った結果、金型設計から見直す必要がありましたので、当社からお客様へ金型設計の改善提案をさせていただきました。当社からお客様へ歩留まりの提案により、結果としてお客様にもご納得いただけたため、制作をさせていただきました。

>>V型2気筒エンジン 2Rクランクシャフト(1000cc)の事例はこちら

 

直列2気筒エンジン 汎用クランクシャフト

バギー車用の長尺クランクシャフトでのご相談でした。製品の特長として、軸が両端に長いため、欠肉と曲がり対策が重要なものとなります。こちらの対策についてお悩みとのことで、当社にご連絡いただきました。

長尺品であり、欠肉や曲がりに対しての対策が必要なため、当社から金型設計の改善提案を行いました。当社でのシミュレーションも行うことで、お客様からもご納得いただきまして、金型の設計提案を行い、対応させていただくこととなりました。

>>直列2気筒エンジン 汎用クランクシャフトの事例はこちら

 

熱間鍛造品への錆対策なら、「軸物・シャフト熱感鍛造技術センター」にお任せください

軸物・シャフト 熱間鍛造技術センター.comを運営するKAKUTAテックフォージングでは、自動車メーカー様との長い歴史の中で積み重ねてきた技術をもとに、熱間鍛造を行っています。自動車部品だけでなく、船外機やドローンエンジンのクランクシャフトなど、幅広い分野の製品も提供しています。培ってきた経験により錆対策などのお悩みにもお応えいたします。お困りの際は、ぜひKAKUTAテックフォージングまでお問い合わせください。

>>>熱感鍛造の実績はこちら

>>>よくある質問 熱感鍛造

 

 

 

 

 

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